演算子

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このチャプターの目次

演算子

演算子とは?演算をするための記号です。演算子には次の4種類があります。
  • 算術演算子
    • 計算を伴う演算子です。足し算や引き算などの四則演算などがあります。
  • 代入演算子
    • 変数に値を代入する際に使用する演算子です。記号などがあります。
  • 比較演算子
    • 値の大小関係を比較する演算子です。大なり記号や小なり記号などです。
  • 論理演算子
    • 「かつ」や「または」のように複数の条件を組み合わせる場合に使用する演算子です。

算術演算子

記号名称用途例記述例
+加算(足し算)aとbの和a + b
-減算(引き算)aとbの差a – b
*乗算(掛け算)aとbの積a * b
/除算(割り算)aとbの商a / b
%剰余算aとbで割った時の余りa % b
++インクリメントaを1だけ増加させるa++
--デクリメントaを1だけ減少させるa--
演算子には、記号1つのものと、2つのものがありますので注意してください。記号2つのものは、記号と記号の間にスペースを入れてはいけません。

サンプルコード

10行目で変数i1を10で初期化します。11行目で変数i2を4で初期化します。12行目でi1からi2を引いた値をi3という変数に代入しています。13行目では、その結果を画面に出力して確認するというサンプルです。
15行目のように、document.write()の()の中には変数だけでなく、式を書くことも可能です。

文字列の連結

算術演算子を使用して数値データを処理すると演算が行われますが、文字列をで処理すると演算ではなく連結が行われます。対象データのうち片方でも文字列が含まれている場合、数値が文字列に変換されてから連結が行われます。

サンプルコード

代入演算子

のように変数に値を代入する時に使用する演算子を代入演算子と言います。また、変数の値と演算をしながら、その結果を再びその変数に代入するという演算子も存在します。
記号名称用途例記述例
=代入aにbの値を代入するa = b
+=加算代入a = a + b の意味a += b
-=減算代入a = a – b の意味a -= b
*=乗算代入a = a * b の意味a *= b
/=除算代入a = a / b の意味a /= b
%=剰余算代入a = a % b の意味a %= b
以外の演算子は、算術演算子の横に=があります。演算した結果を変数に再度代入する、という意味になります。 例えば、変数aに5を加えた結果を再びaに代入したい場合、
代入演算子を使用すると、このように簡潔に書くことができます。
このようなやり方は、繰り返しの処理などでよく使われます。この例では、値を5ずつ繰り返し増やしていくという感じになります。
演算は変わりますが他の代入演算子も同様となります。-=の場合は、
「aから5を引いた結果を再度aに代入する」という意味になります。

サンプルコード

比較演算子

比較演算子とは、値の大小関係を比較する演算子のことです。比較の結果はtrueまたはfalseの真偽値型の値になります。比較結果が正しければtrueが返され、正しくなければfalseが返されます。
記号記述例意味
>a > baがbよりも大きい場合true
>=a >= baがbよりも大きいか等しい場合true
<a < baがbよりも小さい場合true
<=a <= baがbよりも小さいか等しい場合true
==a == baとbが等しい場合true
===a === baとbがデータ型も含めて等しい場合true
!=a != baとbが等しくない場合true
変数aと変数bを比較してみましょう。
aがbより大きいかを比較しています。aが10、bが5の場合を返します。aが10、bが15の場合を返します。
は2つの値が等しいかを比較します。2つの値が等しいかを比較する演算子は、もう1つあります。を3つ連続して書きます。厳密な比較と言います。違いは、データ型(値の種類)も含めて比較する点です。
以下に、変数aと変数bを==演算子で比較するプログラムがあります。
変数aには文字列のが入っています。変数bには数値の1が入っています。データ型が異なるため、変数bの数値は文字列のに変換されます。その後、比較が行われるため、この例では結果はとなります。
の場合は、データ型も含めて比較され変数bは文字列に変換されないので、結果はfalseとなります。

論理演算子

論理演算子とは、「かつ」や「または」のように複数の条件を組み合わせる際に使用する演算子のことです。演算の結果、真偽値型の値が返ります。
記号記述例意味
&&(論理積)a && baとbが共にtrueの場合true
||(論理和)a || baとbのいずれかがtrueの場合true
!(論理否定)!aaがfalseの場合に結果がtrueになる(真偽値を逆転)
aとbが共にtrueの場合のみ、trueを返します。
上記の例は、aとbのいずれかがtrueであればtrueを返します。どちらもfalseの場合のみfalseを返します。
この例では、aがfalseの場合、trueを返します。つまり、真偽値を逆転させるという意味合いになります。結果がfalseかどうかを調べる際に使用します。